拙著『終戦史』がNHK出版から刊行されて1年。
初の著作、どんなことが起こるのかとドキドキ・ワクワクしていたわりには、今のところ、何かしら劇的な出来事はありません。
とりあえず、それほど悪いこと(ボコスコに酷評されるとか、ネトウヨ等に攻撃されるとか)は今のところ起きていないので、その点はほっとしています。また、ネットでの書評をいくつか読ませていただきましたが、皆さん、しっかり読んでいただいているという印象で、何と言いますか、書いてよかったというのが率直な思いです。
劇的なことは何も起きていませんが、そのかわりというか、僕自身が少し変わった気がします。 著者としての自覚、というのでしょうか、ヘロヘロになりながら何とか仕上げた原稿が、ナイスな装丁・ナイスな書籍という形に仕上げていただき、それが世に出て、残る。 長年、テレビ番組の制作現場にいながら何なのですが、「形になって残る」ということはすごいことなんだなと、改めて思い、少なくともそれに恥じぬように、願わくばそれを越えていきたい、と、この歳になってやっと人生の座標軸が定まったような気がしています。
※2013年10月13日の下書きをベースにしていますが、この時点と今とで、書く内容はあまり大差ありません。
|