なんだか最近、テレビ番組で、「日本ってこんなにいい国!」「日本ってこんなに素晴らしい!」的な自国賛美があっちでもこっちでも合唱されていて、ちょっと辟易するモードになっている。
そこまでいい国かなあ、日本って。
だってさ、自然災害多いじゃん。地震、台風、噴火…。ぼくら、かなりの頻度で、自然災害のニュースに接しているし、自分自身が被害をこうむったりしているよね。
そのリスクを考慮したら、いくらいい要素を列挙したところで、少なくとも、世界でもスバ抜けていい国、だなんてことは、おそらくないと思う。
で、これは調べたわけでもないので勝手な妄言かもしれないが、それが仮に3.11以降に出てきたトレンドだとすると、「日本は地震も津波もハンパない国なのに原発つくるわ超高層マンション建てるわ…」というリアルな現実から目をそむけるために、日本はいい国、という「祖国フィクション」を仕立て上げ、それを維持するために、そうやって語り続ける必要に迫られているのではなかろうか。
僕自身は、日本という国全体がいいとか悪いとかはあまり実感もないし考えたことはないけど、 ・生まれ故郷はあまり好きじゃない。それなりの愛着というか、原点感はあるけど。 ・いま現在住んでいるところは、それなりに好き。でもまあ、それほど強いウリがあるロケーションでもないし、なんとなーく居心地がいいって感じ。 …で、それほど強烈な郷土愛とか祖国愛を感じたことはない。
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