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投稿記事Posted: 2014年10月16日(木) 11:27 
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管理人

登録日時: 2014年7月25日(金) 11:06
記事: 74
最近、テレビでYouTubeのCMをときどき見る。CMでは、今をときめく、YouTuber(ユーチューバー)っていうのかな、そんな彼らの生き生きとした姿らしきものが紹介されている。

あれを見てると、なんだか、悲しくなるというか、胸をしめつけられるような、嫌な気分になる。

何がそんなに嫌なんだろうか、ひょっとして彼らに嫉妬しているのだろうかと、いろいろ考えて、思い当たることがあった。

Facebookとかでもそうだが、今では、誰でも、個人が情報発信できる時代であるというのはもうそれを口にするのもアホらしいぐらいに当たり前の時代になった。
そこで皆、何をしているかというと、とにかく、誰かに見られることを前提にというか、誰かに見てもらえるように、懸命のアピールを続けている。繰り返している。
プロモーションをし続けないと、大海原の波にもまれ、海の底に落ちていってしまうかのように、必死の笑顔で、ひたすらもがき続けている。
それが今に生きる、僕たちの姿だ、といわんばかりに。

過去を振り返ってみよう。

かつてこの日本は、護送船団方式といわれた高度経済成長時代だとか、いい学校いい会社のレールだとか、終身雇用の年功序列だとか、とにかくいったん、「波」をつかまえてそれにライドオンタイムしてしまえば、その後の一生は安泰だった。少なくとも、そう思われていた。
そこでは、いったん決まった秩序なり序列なりに服従する不自由さはあったが、少なくとも「勝ち組」にとっては楽な社会だった。
だって、いったん手に入れた権益に乗っかっていけばいいんだもん。

時は流れ、僕らは一転して不安定な状態に置かれることになった。
それがいまのネット時代だ。
たしかに、誰でも一発当てることができるだろう。が、その可能性が誰にでも開かれていることは、果たして幸福なんだろうか。

たとえば、「今をときめくユーチューバー」の、花の時代は、いったい何年続くのだろう。おそらく、百花繚乱のワンオブゼムで、それぞれはおおむね、ほんの一瞬、のはずだ。一発屋芸人とどっこいどっこいである。そのために事前に費やした努力、また、その後も費やすであろう無駄な努力、それを考えると、非常に「非効率」なはずだ。つまり、無駄な労力と時間を多大に費やすであろう。いくらやっても芽の出ない人の無駄な努力もあわせると、社会全体で費やす無駄はかなりな量にのぼるであろう。もちろん、それによって生まれるものはある。が、効率は悪い。高度経済成長時代の効率性に比べると、圧倒的に非効率なはずだ。だから、多様性は確保される一方で、経済的にはせいぜいが低成長どまりである。

そして、「当たり外れ」の時代を生きる僕らは、きわめて不安定である。
希望の裏には絶望が、絶望の裏には希望が、コインの表裏のように同居している状態である。

そんな不安定さを、僕らは望んでいるのだろうか。
それはいったい、誰の望みどおりのこと、なんだろうか。
(誰かが利益を得るために、じょうずに踊らされているだけなのではないか?)


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投稿記事Posted: 2014年10月17日(金) 08:20 
オフライン
管理人

登録日時: 2014年7月25日(金) 11:06
記事: 74
追記。

僕らに与えられた一筋の光は、おそらくは「1%の希望」であって、その裏には99%の絶望がある。しかも、僕らは戦後高度経済成長によって(加藤周一によればそれよりも前、戦中の大量動員から)すっかりアトム化、ばらばらな個体と化していて、帰属するべき、守ってくれるべき共同体を持たないから、その絶望とは、誰も助けてくれない、底なしの絶望に違いない。

ほんの一握りの成功者に搾取される「平等な構造」を、僕らは望んでいたのだろうか。


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投稿記事Posted: 2015年1月20日(火) 09:39 
オフライン
管理人

登録日時: 2014年7月25日(金) 11:06
記事: 74
グローバリズムとインターネットによって、僕らは、何の防護もない、むきだしの身ひとつで、「世界」に放り出され、世界じゅうの人と対面することになった。

YouTube動画再生回数○万回。。。

「つまようじ少年」
http://www.sankei.com/west/news/150118/ ... 39-n1.html
のニュースは、悲しかった。
世間の注目は、ほんの一瞬。
すぐに忘れ去られる刹那。
それでも注目されたいと希求する。
その後は、きっと絶望の闇だ。


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