frat.jpフォーラム

「坂の上」に辿りつくべき場所があって、そこに辿りつきさえすれば安泰。という考え方が、「坂の上の雲」の明治時代にはあったのかなあ。

戦後の高度成長時代を過ごした世代にも、この「坂の上」感覚は染み付いている。「ゴール」が存在する、という感覚だ。

いま急成長のアジア新興国にもこういう感覚があるのかな。きっとあるよね。

だけど、いまのこの日本を、年金受給でなく、リアルに生き抜く世代としては、ゴールなんて、ない。あるのは、果てしのない格闘の日々だ。

だいたい、ゴールがあるんだなんて、なんて能天気で無責任な、って思う。

初出：2013年12月22日