「露天風呂大決戦!」という番組は、自薦・他薦を問わず、日本全国の露天風呂をいろんな人に自慢しあってもらう番組です。それは旅館のおやじさんでもいいし、旅好きのおばさんでもいいし、地元商工会の人たちでもいいし、露天風呂専門家(?)でもいい。とにかく、自分が自慢したい露天風呂の魅力をみずからビデオカメラで撮影してもらい、動画を作ってもらいます。で、どこの露天風呂が一番入ってみたいか、ウェブに来た人に投票してもらい、日本一の露天風呂を決定する、という趣向の番組です。さて、この番組を構成する要素は、以下のようになります。
1.企画
露天風呂をテーマに、全国各地の露天風呂の当事者などみずからその魅力を動画で表現してもらい、投票で日本一を決める、という番組全体の方向性をまず決めます。テレビの番組制作ではおもにプロデューサーの仕事です。
2.構成・演出
企画を具体化させるのが番組の構成や演出です。動画は各3分以内で、推薦者の顔写真や一言コメントのテキストを加えようとか、日本地図のイメージマップをインデックスページにしようとか、各露天風呂の投票数をグラフじゃなくってボールの大きさと拍手のボリュームで表現してみようとか、投票してくれた人の中から抽選100名に、日本一に輝いた温泉の旅行券をプレゼントしようとか、いろいろ案を練りながらウェブページを作っていきます。テレビの番組制作ではディレクターや構成作家、編集マンなどの仕事になります。
3.素材
各地から集まった、露天風呂自慢の動画がメインとなる素材で、あとはそれぞれの露天風呂やその土地を紹介する静止画やテキストなどもあります。テレビの番組制作ではカメラマンが動画素材を作り、その他の素材(写真、ブツ、資料映像、情報など)はディレクターが集めてきます。その他の素材集めにリサーチャーが加わることもあります。
4.BGMやナレーション、オープニング&エンディングVTRなど
テレビの番組制作では、素材を編集マンが構成に沿って並べたもの(クリーンピクチャーとか、編集済み素材とか言います)に、BGMやナレーションなどを加えていきます。ウェブ番組の場合、BGMは動画に入れ込んでしまうことも、別に再生ボタンを作ってユーザーの好みに応じて再生させることもできます。ナレーションはページ中にテキスト原稿として配置したほうがわかりやすいでしょう。また、オープニング&エンディングVはウェブ番組にはとくに必要ありませんが、Flashでオープニングムービーを作るというテもあります。
動画はあくまで素材(のひとつ)でしかなく、他の素材もあわせて組み合わせ、さまざまな効果を加えたものが番組になるということが、おわかりいただけましたでしょうか。
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