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ジャーナリズムの行く末

これまで、事実を伝えるひとと、事実を批評するひとが同一で、それをジャーナリストとか呼んでいたように思う。
でもこれからは、この2つの機能を分離していったほうがいいのではないだろうか。


・事実を伝えるひと:既存マスメディアの報道機関が、この役割を担い続ける。支局や記者クラブといった、これまでに築き上げたニュースネットワークもあるので、効率的だろう。
・事実を批評するひと:報道機関がこれまで担ってきたこの役割を、これからは市民が担う。多様な見方が示されたほうが健全だろう。

これが機能するためには、
・報道機関は、事実を批評するに足る充分な資料を市民に提供する。
・事実の伝達を、市民も担う。既存ニュースネットワークに乗らないニュースを市民が提供する。
・散在する市民の批評をすくいあげる機能を、既存マスメディアが実装する。
といったことも、必要になってくると思う。

つまり、市民が議論するための「ネタ」を提供するのが、これからのマスメディアとか報道機関の役割ではないかと。ブログで健全な議論が行われるためには、質・量とも充実した「ネタ」が必要だから。

そうなったら、ジャーナリストはいったいどこにいることになるんだろう。既存マスメディアの報道機関は、ネタ元に特化すべきだと思うので、ジャーナリストは要らない。

価格.com
の口コミ掲示板なんかが、今後のジャーナリズムのあり方を示しているのではないかと思う。製品の評価というジャンルについては、既存メディアは完全に負けている。

与せず
というのがジャーナリズムの原則だとすれば、メーカーから便宜の提供を受けている既存メディアが、この膨大なユーザーレポートに勝てるはずがない。

ジャーナリズムは市民に委ねるべし、というのがぼくの考え。職業としてのジャーナリストは要らない。

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