アップルと、アイホンをはじめとするアップル製品の人気は、いずれ近いうちに終焉する。
そう考える理由を整理してみた。
1.いまの人気はバブルである。
いま、世間はアップル賛美一色だ(いっときに比べればそれほどでもないが)。たしかに、アップルは面白い会社だし、アップル製品には素晴らしい点もある。が、世間が賛美一色に染まるほどではない。つまり、実態以上に賛美の声が寄せられていて、実態にゲタをはかせた、バブル人気である。このバブル人気に居心地の悪さを覚えている、コアなアップルフリークも少なくないはずだ。バブルはいつかはじける。
2.いまの人気は移り気なユーザーが支えている。
アイホンを触ったこともないけど、アップル製品の一番の特徴であり一番の良さは、およそメカメカしくないインターフェイスにあるだろう。これが多くの女性ユーザーをひきつけ、アップル人気を支えている。男ども(東洋経済的特集含め)はそれを追っかけただけである(=アイホンで女にモテるとか、ビジネス上色気とか)。つまりいまのアップル人気を支えているのは、移り気な女性ユーザーである。彼女たちがいつまでもアイホンを愛好し続けるとはとてもじゃないが思えない。たちまち飽きて、次の流行に乗り換えるはずだ。
3.そもそも多様化するユーザーの嗜好に対応できない。
アップル人気がはじけるまで、さかんに言われていたのは、ユーザーの嗜好が多様化したので多品種少量生産で対応しなければいけないということだ。ほとんど基本原則のように言われていたはずだが、あれはどうなったのか。今じゃ電車の中見渡すとみんな同じアイホンをいじっているという気持ち悪い状況にある。この豊かな社会でみな一斉に同じ製品というのはいかにも常軌を逸した光景だ。やっぱりこれが長続きするとは思えない。
4.長所が短所。
アップル製品は一貫してメカメカしくないインターフェイスを売りにしているが、そもそもメカメカしいインターフェイスの大好きな連中がいる。彼らの嗜好は、アップルの基本思想とそもそも合わない。ぼくもそっち系である。メカメカしい、ソリッドで硬派な製品を使いたい向きにとっては、時計はG-SHOCKだし、ゲームは任天堂でなくてソニーだし、音楽プレーヤーはiPodではなくてウォークマンである。
5.アップル製品はそもそも不便である。
アップル製品はおしなべて、開発者が想定した状況、想定した使用においては最高だが、そうでない状況、そうでない使用においては最低である。昔実家のコンピューターはとある事情でフルチューンのマックだったが、あれにはほとほと手を焼いた。また、第5世代だっけかビデオiPodを使っているが、音量調整と曲送り戻しが同じ操作になっていて、状況で操作が変わるのだが、だからこの2操作を同時にできない(たぶん)。これはいつも不便だと思っている。つまりアップルらしいスマートなインターフェイスは、利便性を多少犠牲にしている。ユーザーよりもアップルのほうが、要するに「偉い」のだ。アップル製品にはいつもこのタカビーさを感じる。それを感じないのは、単に無神経ではないか。
6.アップルは嘘つきである。
じつはぼくにとって決定的なのはこれ。上記ビデオiPod当時は、見事に騙された。世界が変わると思った。でも全然変わらないじゃん。podcastなんてどこ行っちゃったのって感じだし、出先でビデオなんてあんまし見ないし(バッテリーもたないのもあるけど)。以来、ぼくはアップルを信用しない。スケベなおっさんが何故かカリスマ化しただけの、スケベメーカーでしかない。
※これはたんなる私説であり、根拠薄弱でもありますので、判断は個々人でお願いします。また、このテーマに関しての議論をする気もありません。