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真実とわかりやすさ

真実を追えないジャーナリスト
でコメントしたんですが、けっこうだいじなことなので、あらためて。

真実を徹底的に追究したうえで、わかりやすく伝える。
というのが、ジャーナリズムの理想形。
真実を追わないで、適当なとこでお茶を濁して、とりあえず体裁だけ繕っとくのは、理想からはほど遠い。
言い訳はあるだろう。不勉強でしたとか、時間がありませんでしたとか、ぼくバカなんでとか、その他いろいろ。それに、効率的なアウトプットは、経営上はOKでしょう。
が、いくら言い訳を重ねたところで、それはNG。
もちろん、現実問題いろいろあるので、理想形を常に追えるわけではない。でも、理想と現実の狭間のなかで、ジャーナリストは常にもがき続けるべきだし、ひとり落ち込んだり、飲み屋で暴れたり、各々の形で自分の至らなさを痛感して、それを乗り越えようと、少なくとも努力しなくてはいけない。
NGってことも感じなくなったら、もう辞めたほうがいい。それが世のため人のため。

さて。そこまで苦闘して、追求した真実をわかりやすく伝えたとしても、専門家にはきっと評価されない。ま、いろいろ言われるわけです。
専門家に取材して、一般人に伝えるのがマスメディアの使命。専門家に取材して専門家に伝えるわけじゃない。それは専門紙なりにお任せします。専門家に取材した内容を、どうエンコードしたら一般人に理解していただけるか、そこに心血を注ぐわけですし、そこに各々の技量の差が出たりするわけです。
明らかなエンコードミスについては、専門家の話に謙虚に耳を澄ませなければいけません。しかし、マスメディアがなすべきは、あくまで一般人に向けて発信することです。専門家向けではないし、専門家に向けるべきでもない。

と思います。

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