ごくせん的フレーズ「ずっとおまえらの味方だから」が、いま世にあふれてる気がする。ラジオの投書なんかでも、我が子に対するメッセージで、「世界中が敵になっても、父さんはお前の味方だから」とか。
それでいいのかと違和感。
それは極悪非道の犯罪者でも味方になるってことになりますが、「ぼくが(わたしが)どんなに悪いことをしても味方になってくれる人がいる・信じてくれる人がいる・許してくれる人がいる」と思わせることって、本人を甘やかすことになり、結果よくないんじゃないですか?
母子カプセル状態で母親が子どもと精神的に一体化してると思い込んじゃってるような状態ではこのような発言が生まれるのもわからなくはないのですが、でもそれはたんなる勘違いだし、そういう思い込みって、裏を返せばDVになるんじゃないですか。
いくら近しくても人は人、ある程度の距離感がないとヤバくないですかね。未成熟を是認、それを助長してしまう言葉ではないですかね、これって。
まあ、フィクションなんで、大げさに考えなくてもいいのかもしれないし、じっさい演じてる役者たちはそう思ってると思いますが、現実と虚構の区別がつかないひともいるかもしれないし。