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くら寿司の「7種の魚介醤油らーめん」が暴露したラーメン界の現況

くら寿司の「7種の魚介醤油らーめん」はおいしい。
麺がちょっと柔らかかったので、もうちょい「麺カタ」にしてほしいなとは思ったけど、スープは大変においしいと思った。
量は少なめだけど、あれで350円(税込367円)は安いと思った。

いま雨後の筍のようにラーメン屋があっちこっちに出来ている。知らない駅に降り立ってメシ屋を探そうとすると、たいがいラーメン屋(と牛丼屋)しか見当たらなかったりするぐらい。
味は何パターンかあるけど、まあどこも似たり寄ったり。だいたい新しい店は「こだわり」を売りにしてて、店員は黒いTシャツに…とパターン化した恰好をしている。
…というラーメン屋の現況が、「こだわってます」という幻想を演出しているフェイクに過ぎないことを、くら寿司のラーメンは暴露してるようにも思う。
だってバイトがマニュアル通りに作って出すんだもん。それで「こだわりの味」に少なくともあっさり並んじゃうんだもん。

こだわりの味とか謳いながら中身何入ってるかよくわかんないブラックボックス的インスタントスープよりも、くら寿司のはスープの素材感がしっかり出てて、安心できるテイストも醸し出している。

要はバイトでも出せる味を、多くのラーメン屋は「こだわり」演出でごまかして、高い金ぼったくってるんじゃねえだろうなって気にさせる。

※ぼくは古くからやってるラーメン屋の味のほうが好きです。それから、おじさんやおばさんのやってるラーメン屋のほうが好きです。地味だけど、奇をてらわないところが安心です。

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