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有名人幻想の終焉

ブログは無名に限る、と思う。
有名人ブログ、たしかにある。見たりする。でも、タレントブログを日々チェックしている芸能系記者ならいざ知らず、ブログの醍醐味はやっぱ無名でしょう。
すでに発信チャンネルを持っている有名人の発信より、これまで発信チャンネルを持っていなかった無名人の発信のがオモロイ、とすれば、オモロイ逆転現象が起こる。無名だろうがコンテンツ次第で客を呼ぶことが立証できることになり、そこがオモロイ。

では。そこに目をつけたワイドショーディレクターが、無名人ブログの著者をワイドショーに呼んで、「ブログ界のカリスマ」とか適当にネーミングしてスタジオレギュラーにしたらどうなるか。その時点で無名人ブログは無名人ブログではなくなり、従来型のピラミッド的ヒエラルキーというメディア構造に吸収されてしまうことになる。それはとてもつまらない。
これまで、マスメディアとか有名人とかが上で、パンピー(一般人を指す業界言葉)が下、という構造がfixしていた。ぼくらは常に、上を見上げていたわけだ。でもこれからは、パンピー上位、有名人下位。そうでなきゃつまらない。

有名人、というのは、20世紀型大量生産消費社会に支えられたマスメディアが生み出した幻想に過ぎない。ひとびとの幻想から生み出されたひとりの有名人に、多数のパンピーがわんさか群がるという構造そのものが古い。21世紀は、リアルで勝負すべし!?

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