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こども問題

小6女児を自立支援施設へ 佐世保事件で保護処分決定

鑑定結果を踏まえて家裁支部は、女児は(1)対人的なことに注意が向きづらい(2)物事を断片的にとらえる(3)抽象的なものを言語化することが不器用――などの点を指摘した。また、発達障害など「何らかの障害と診断される程度には至らない」とした。

女児は、幼少期から泣いたり甘えたりすることが少なかった。決定は、両親はこれを「育てやすい」と考え、女児の欲求や感情を受け止めてこなかったと判断した。女児は対人関係や社会性、共感性が未熟なまま成長し、怒りや寂しさ、悲しさなどの不快感情が抑圧されたとした。

↑ぼくら、だいたいそうじゃないですか?

さいきん、「こども問題」について、こどもを持たない大人たちのブログが熱い。なんでだろうと思ってたんだけど、それって自分のことだからかなあ、とこの新聞記事読んで思ったりした。
きっとぼくらは、無関心に放っとかれた世代なんだ。だから、こどもを産んだり育てたりすることに、積極的になれないんではないの?
敗戦後まもなく生まれた団塊の世代は、戦前戦中の暮らし方なり価値観なりを持った親によって、まだ戦前戦中のライフスタイルの色濃い戦後に育った。
その後、高度経済成長。父は仕事、母は家という効率的分業体制ができた。職住分離が進んだ。農村から都会へ、人口の一極集中が進んだ。地域社会は崩壊し、核家族化が進んだ。これまで子どもの周りには、とーちゃん、ばーちゃん、近所のおっさん…等々いろんな大人がいたが、かーちゃんだけになった。子どもは取り残されたわけだな。
いくら子どもと向き合うとか理解するとかいったって、母親プラス、たまに家にいる父親だけじゃ無理では。大人の多様性も絶対数も足りないうえに、当の大人たちが「放っとかれた世代」だから頼りにならない。子どもは非効率な存在だし、だいいち「子ども」という抽象的存在をいくら語ったところで意味がない。

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