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歴史を歪曲している?

抗議受け漫画休載 南京大虐殺めぐり集英社
「週刊ヤングジャンプ」で連載中の漫画「国が燃える」(本宮ひろ志氏作)に登場した南京大虐殺の描写に対し、地方議員グループが「歴史を歪曲(わいきょく)している」と抗議したのを受け、発行元の集英社は13日、28日発売号から当分、この漫画を休載することを明らかにした。

集英社は「描写の参考にした写真は『ねつ造された』との指摘もある。そういう資料を使ったのは不適切だった」としている。
「国が燃える」は昭和初期の官僚の半生を描いたフィクションで、2002年11月から連載。9月16日発売号と22日発売号で、旧日本軍が南京で市民らを殺害する様子を描いた。
(共同通信) - 10月13日12時39分更新

南京大虐殺について、諸説あることは知っているけど、それ以上の正確な知識は持っていない。正確な知識にもとづく意見を書くためには、あらゆる立場の主張とその根拠となる資料(とくにすべての一次資料)に目を通す必要があるが、そこまでする気もない。このニュースの詳細も知らない。だから、個人的な印象として書く。

戦後50年頃、太平洋戦争ものの番組の仕事ばかりをしていた。南京大虐殺についても当時調べた記憶はあるけれども、忘れっぽいたちなので、「ややこしいな」と感じた以上のことは覚えていない。でも、このニュースを読んで、ちょっとひっかかった。

1.南京大虐殺の真相は明らかになっていないのでは。事実として確定していれば歪曲か否かの判定はできると思うが、いつ事実が確定したのだろう。
2.歴史とは作られるもので、もともと歪曲している。ひとの記憶と同じ、というか、ひとの記憶の集合体が歴史なのでそれは当然か。立場が違えば歴史も違う。誰がみてもおんなじ歴史というものは、存在するのだろうか。
3.かりに南京大虐殺自体が捏造だったとしても、日本軍が行った虐殺行為ぜんたいが消えてなくなるわけではないだろう。それとも、日本軍は虐殺行為そのものを行っていないと主張するのだろうか。戦争に虐殺行為はつきもの。日本軍だけがやってないとしたら不自然ではないだろうか。
4.フィクションの、しかも漫画の描写に、あえて抗議する意図が理解できない。誰にどんなメリットがあるのだろうか。

疑問形で書いていますが、コメントを欲しいわけではありません。

南京大虐殺 - Wikipedia
南京大虐殺論争 - Wikipedia

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コメント (2)

tukasho:

戦争は虐殺がつきもの、それはわかるが
だからこそ国際法のもとそのような行為が行われない
ように監視・監督が必要だと思う。
そして戦後の検証もね。
戦争=虐殺という公式からは自衛の戦争という観点
が完全に抜け落ちてしまう。
中国はチベットで侵略・虐殺を現在進行形
で行っているがこの行為については無視するのかな。
そっちのほうがよっぽど無責任だと思うがね。

「戦争に虐殺行為はつきもの」とは書きましたが、あらゆる戦争で虐殺が行われたという確信や根拠を持っているわけではありませんし、戦争行為そのものがすなわち虐殺行為であると考えているわけでもありません。
チベットの件については正確かつ詳細な知識を持ち合わせておりませんので、何ら言及できません。このエントリーも、南京大虐殺についてではなく、このニュースについての個人的な印象として言及しているものです。
戦争では、人が死にます。大勢の人が死ねば、悲劇だと語られます。でも、ひとり死のうが大勢死のうが、虐殺で死のうが交通事故で死のうが、同じ死には変わりありません。あるひとりの人が死に、残された者が悲しむのは変わりません。
いかなる戦争であろうと虐殺であろうと、人が死ぬ以上、その動機、規模、程度を問わず、「みんなひどい」とぼくは思っています。

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