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△から▽に変わるメディア構造

[ライブドア、ニッポン放送株35%取得]について、[ネットは新聞を殺すのかblog]の[ホリエモンが思い浮かべるメディアの未来]の分析が興味深い。同じく[ネットは新聞を殺すのかblog]では、[ライブドア市民記者ニュースがスタート]という記事もある。コメントはしたのだけれども、ここで書いておきたい。

これまで既存のマスメディアは、△の頂点だった。放送と通信の融合っていったって、せいぜい、既存のテレビコンテンツを二次利用で(しかもそのままの形で)ネットに流すぐらい。
テレビ>ネットというヒエラルキー構造が当然だったし、それはとりもなおさず、情報の送り手と受け手の関係性をそのまま反映していた。
一時流行ったインターネット放送の愚はそこにあったし、市民メディアもそう。たとえばテレビばりのドキュメンタリー“作品”を市民がつくってネットで配信とか。
みんな、従来型△のメディア構造を信じて疑わず、その頂点が最高だと思っている。だから、[映像ジャーナリストを育てよう]みたいな発想が生まれるのでは。

でも、これからは▽になる。ネットにあふれる多彩で無料なコンテンツが上。そこから下に流れていった一部のコンテンツ(素材)が既存メディアで加工編集されて発信される。情報の送り手は視聴者で、受け手が番組制作者という逆転現象が起きる。視聴者参加番組とか、視聴者から寄せられた映像で構成した番組とか、すでにそういうのはたくさんあるけど、今後はさらに一歩進むと思う。テレビ局オリジナル制作番組は消滅することはないだろうが、少なくなるだろう。職業的なコンテンツ屋は淘汰され、多くを市民ボランティアに依存するようになるだろう。

市民が作り出す文化。それは健全なことではないだろうか。少なくとも、一発当てればウハウハみたいな業界が作り出す文化よりも。

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