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いかに削るか

ふらっと現場Blogのほうで、愛知万博についてデスクトップリサーチをしてみたが、たくさんのひとがブログで体験記を公開してたりするので、現場に行かずとも、かなりの情報を得ることができた。

一方で、問題も感じた。こちらに書いたことにも関連するけど、つまりは全体の情報量が多すぎる。しかも玉石混交だから、かなりの時間と手間を割いて取捨選択してく必要がある。

ぼくは、たくさんのひとがもっと情報発信をしていけば、多様性にあふれた豊かなコンテンツ空間がネットに生まれると思っていた。だから、たくさんのひとが情報発信をすること自体は大賛成なのだけど、いざそういった状況を目の前にすると、実際問題、立ちすくむ。ボツ原稿もあってこその豊かなコンテンツ空間ではあるのだけど、量が多くて、キャパシティをオーバーしている。

で、いまは逆に、「いかに削るか」ということの重要性を痛感。既存メディアは「いかに削るか」の努力を通して、コンパクトにまとまったわかりやすいコンテンツという利便性を提供しているのだ。もちろんそれによる弊害もあって、それをネットが補完するという関係が望ましいのだけれど。

しかも、ネットコンテンツには偏りがある。世間の耳目が集まるup-to-dateなもので、なおかつ、とっつきやすいネタに集中する傾向がある。

世間の耳目は集まらないけれども、興味深い話が転がっている畑はたくさんある。というか、世間の耳目は、そういうところからある日いきなり火がつくものだと思う。ぼくはぼくの興味にしたがって、興味深い話を掘り起こしていきたいと思う。

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