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全国のビデオジャーナリストによる映像コンテンツ制作ネットワーク

BIGLOBEは5日、全国120人以上のビデオジャーナリストによる映像コンテンツ制作ネットワークを構築した。この映像コンテンツネットワークは、映像コンテンツ集配信事業を行なう株式会社オーエンと連携して構築したもの。各地の自然や地域に根ざしたお祭りなどを素材にした映像コンテンツの制作・配信を行なうという。NECでは「テレビなどのマスメディアでは見ることのできない、ローカル映像についても視聴ニーズが高まっている」とコメント。
BIGLOBE、全国120人のビデオジャーナリストによる動画を配信より抜粋。

BIGLOBEのページはこちら↓。
BIGLOBEストリーム ドラマ・ネットムービー>全国ビデオジャーナリスト

提携先はこちら↓。映像制作者の登録を受付中。
株式会社オーエン

見るテレビから参加するテレビへというコピー、ありがちではあるが、ぼくが提唱(だけ)している番組市場にニアだ。ただ、方向性はやや異なるようだ。番組市場は、映像素材を中心に、静止画、音声、テキストなどの素材をある意図に基づいて構成したものを「番組」と定義して、それら素材や番組、つまりコンテンツの流通の場を提供するという発想だったけど、こちらは映像作品オンリーで、より積極的に仕切りをしていくつもりのようです。

全国各地の素材(ネタ)提供者や取材編集者とメディアとをネットワークで結ぶことで、地域生活情報の新しい収集先と配信先の仲介方法を構築し、低価格で高品質の映像コンテンツをメディアに配信するシステムです。

…だそうです。

地域には自分のしていることを自慢したい「素材(ネタ)提供者」や、ビデオ取材で地域を自慢したい「取材編集者」がたくさんいます。両者をマッチングすれば、より低コストで情報収集と取材編集ができます。

…まあ、そうですね。

地域密着の取材体制づくりと「3分コンテンツ」の宝庫をめざすオーエンの映像コンテンツSOHOシステム!(ビジネスモデル特許出願中)

…特許かあ。

こちらには「映像コンテンツ集配信システム」の詳細が書かれているが…。うまくいくといいですね。ブログもビジネスになる時代だし。

こちらには、
オーエンが定めるルールと評価基準をクリアした作品や情報は「個夢劇場」で発表。そして、放送局等の眼にとまった作品は有料にてオーエンを通して配信し採用分の報酬を投稿者に差し上げます!
とある。ぼくも以前に似たことを考えました。2001年のことです。

私たちオーエンは地域情報に詳しい腕前プロ級の取材編集スタッフを全国ネットワークする映像コンテンツSOHO事業を進めています。生活者の新鮮な目線で取材した地域の素材を従来の半額以下のコストで実現。映像・音声・文字を分けて再編集できるデジタルフォーマットでネット配信する予定です。

…プロならばそれなりの報酬が発生するし、アマならそれなりの仕事かもしれないし、「半額以下」というのは、なかなかビミョーだなあ。

多様なシーン映像を含んだ3分コンテンツ。映像・音声・スーパー・効果など独立したモジュールで構成しているから、欲しいシーンだけのカットや再編集も自在。

…ええと、スーパーとか要らないと思いますが。未編集素材がいちばん使いやすいです。

オーエンが「個夢劇場」で用意する3分コンテンツの受信料については、3局以上のお申し込みを前提に、1テーマ25,000円?50,000円を基本にしています。そして、採用局数が増えるほど、受信料は安くなっていく仕組みです。

…うーん。3局以上が同じネタかあ。

選ばれたコンテンツは、オーエンが全国のメディアに有料配信。作品提供者のあなたには、5万円?最高30万円の報酬をお支払いいたします。

…手数料を取るだけなのか、あるいは主体はあくまでオーエンで、制作者には分け前の一部が行くだけなのか。よくわからない。まあ、これからなんだろうけど。

オーエンが提供する3分コンテンツは、画質・アングルや構成においてはプロフェッショナル・レベル。

…技術よりむしろ、面白いかどうかだと思うのですが。画質よしアングルよし構成よし、で、中味はありきたりなローカルイベント紹介、と、まあ、そういうベクトルもあるけど。

つくり方の基本ルールとして、入りのカットはタイトルスペースを考えてワイドショット。内容紹介にあたってはナレーション及び登場者のコメントによるものとし、レポーターは使わないのが原則です。BGMも不要。但し、著作権をクリアしたもの、あるいは、ホームページからダウンロードできる「個夢劇場」オリジナル音楽素材は入れていただいても結構です。最後に情報の発信地紹介として、簡単でわかりやすい地図をプラスしておいてください。

…部分的にやけにディテール細かい。ワイドショットから入るのは常道だと思うけど、素材にその必要はないんじゃないかなあ。ん?編済みでそのまま使われることを想定してるのかな。

「個夢劇場」上にある映像コンテンツの著作権については、取材編集者とオーエンが共同制作者として持ち合うことになります。
これを有償配信した場合も、著作権はそのまま。放送局等には使用権を販売したことになり、一次・二次使用とも放送画面のすみに、著作者の明確化と問い合わせ機能を兼ね、例えば「個夢劇場」のスーパーを表示いただきます。

…共同制作者であれば、クレジットもそうあるべきだろう。

代表取締役の東浩司氏は、こちらによれば、西日本放送で、テレビ・ラジオ・イベントのプロデュースと営業をされていた方。どっちかというとイベント・営業畑かな。

映像コンテンツのストックは、かなりの数があって、ほーと思いながら一覧を見てた。ただし、見たのはこのうち1点だけ。あんまし見たい気にならない。もうちょっとですねえ、やっぱ、文章読んで静止画見て、「ほうほう」みたいな感じで、「おっ、動画もあるのか、じゃついでに」みたいな。そんな「ついで」感じゃないのかなあ。

ラインナップとしては、自然ものか地域イベントもの。NHK「おはよう日本」の「とれたてマイビデオ」とほとんどイコール。プロが、アマチュアのポテンシャルを、その手の「ほほえましい投稿もの」、あるいは、偶然居合わせました的事件ものレベルに押さえ込んでおきたいと思っているのなら別だけど、そんなものじゃないだろう、可能性は。と、思うんだけど。

しかし。映像コンテンツって、それ単体で、それほど商売になるものだろうか。たしかに、手間はかかる。現場ではずっとカメラ回してないといけないし、編集からエンコードまで時間がかかる上にPCがほぼ占有されてしまう。それでも、たかが動画じゃん。

では、類似のサイトを以下リスト。ま、「動画」以外の類似点はないかもですが。ブックマークをチェックしてみたら、リンク切れ多し。つまり、動画系サービスの多く(あるいは全部?)は、単体で採算が取れていないのだろう。目下注目はGoogle Videoとかだけど。どうなんだろうね、ネット動画。
あっ!とおどろく放送局
@フューチャー 映像配信サービス
myVideo
ストリーム☆スター…おっと終わってる。
WebStream
ビデオストリーミングのMr.Cam
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