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ぼくは何をどう伝えるのか

ふらっとarchivesは、企画から公開まで一貫制作体制の複合ブログサイトです。システムを構築し、現場で取材をし、コンテンツをアップし…いろんな作業を重ねながら、方向性を探っています。

まず、見極めておきたいのがメディアの特性。どんなメディアであっても、その特性にフィットするコンテンツが一番いいと思うからです。
まず映画は、「作品」を上映するシステムです。オープニングからエンディングまで、無から作り出したコンテンツを、一定の時間軸で鑑賞します。
テレビは、「television」、すなわち、「tele」(=遠く)を「vision」(=見る)ためのメディア。リアルタイムの一斉受信に最大の特徴があります。
一方のネットは、放送ではなく通信であり、コンテンツの多様性が特徴の分散型メディアです。表現形態も、テキスト、静止画、音声、動画など、なんでもありで、テレビやラジオ、活字のような表現の制約がありません。保存性・検索性にもすぐれていますし、コメントやトラックバック等のネットワーク性もある、加筆修正の容易な未完成メディアです。
…というものだと思っています。

コンテンツや表現の多様性といった面から、テレビよりも雑誌よりも面白いものをネットで作るのは、少なくとも技術的には可能なはずですが、一方ネットの現状はというとどうでしょう。ブログに限定していうと、多くは消費者としての身辺日記か、あるいはネタの二次利用による批評に終始していて、ネットのポテンシャルをまったく活かしきっていないように感じます。

まだまだネットは面白くなるはずです。

ネットで面白いコンテンツを作るには、もちろん、いろんな方向性が考えられるはずですが、ぼくは、取材者としてのスタンスから展開していきたいと思います。ネットの大きな特徴である「コンテンツの多様性」から、1つには、地方のマイナーなものに目を向けていきたいと思います。「ご当地探検Blog」で展開しているものです。

パソコンの前ではなく、できうる限り、現場に立ち続けたいと思っています。ぼくが気になる場所へ行き、ぼくが気になる人に会う。自分が気になる(主体性)、地方のマイナーネタ(多様性)にはこだわっていきたいのです。つまり、みんなが気になるメジャーネタ=旬のネタには、できるかぎり背を向けていきます。

目指すのは、来たい人しか来ない「場末の」ガラクタショップ、モノ好きオヤジ向けの「雑ネタ掘り出しブログ」。ひとり通信社、オリジナルな情報ソースとして機能していきたいと思います。さらに、いろんな表現方法にもトライしていき、ここに来れば何か面白いものに出会える、ふらっとarchivesをそんなブログサイトにしたいと思っています。

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