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「余計なことをしない」という期待

さきの小泉旋風、自民圧勝について。既存メディアが「小泉政権に何を期待するか」的な問いを発しているのを見聞きして、違和感を感じた。

もう、国には、政府には、何も期待していない。

というのが、今回の結果につながったのではないのかなー。バブル崩壊後の不況で企業の業績は軒並み低迷し、リストラの嵐。終身雇用&年功序列はすでに過去のもの。企業も、ひとびとも、それぞれが苦境にもまれ、生き残りを模索して努力してきた。いわゆる「勝ち組」は過去の経済成長のような護送船団方式で勝ち残ったのではなく、自助努力で勝ち残り、その間に経営体力やらノウハウやらをしっかりと身につけ、いまなお、厳しい勝ち残り競争のただ中にいる。経済のグローバル化で競争は厳しくなるばかりだけど、生き残ってきた自負もある。

不況のなか、がんばって現在の自分のポジションを確保していた側からすると、国や政府に、なにか助けの手を伸ばしてほしいとは思ってないだろう。ただ、邪魔をしてほしくない。余計なことをしてほしくない。

小さい政府というのは、そういうことだろう。ぼくは決して勝ち組ではなく、荒波にもがく小舟のような存在ですけど、やっぱし余計なことはしてほしくない。

この選挙結果はだから、政治家にたいする国民の「ざけんなよ」宣言に思えるのは、ぼくだけ?

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