« どういう地平線に立ってるんだ僕たちは。 | メイン | 「普通の」農作業って何だろう »

悲しき「バーチャルイメージてんこ盛り」

きのう書いた「どういう地平線に立ってるんだ僕たちは。」の続き。

イナゴの大群みたいな女たちの消費性向、購買意欲をあてにしなければ成立しないビジネスモデルは、短期的にはそれでいいかもしれないが、いわゆる「持続可能な社会」とは相容れないのではないのか。

なんていうか、それは「イメージ」とのセット販売だ。ここに来てこれを買えばこういうあなたを約束しますよ的な。それはあくまでイメージであって実態ではなく、だから傍から見ると「裸の王様」とクリソツなのだが、とにかく現代消費社会ではイメージとのセット販売でなければ何も売れないよとばかりに広告を打ってイメージを構築し、その代金も含めた商品単価なわけだから割高なはずだが、そこは安い海外生産でコストを抑えるという形か。いっぽう、イメージレスの商品は徹底的に安さばかりが強調される。つまりは(砂上の楼閣だろうが裸の王様だろうが)イメージには支出するが他には支出しないという、バーチャル的な支出構造になっている。
商品に付加されたバーチャルイメージはすぐに陳腐になってしまうので、常にアップデートし、「最新のあなた」を演出しなければならない。売るほうはそれに腐心した自転車操業を続け、買うほうもそれを求め続ける自転車操業を続ける。
現状はおそらく、貧弱なリアルに、これでもかとバーチャルイメージがてんこ盛りされた状況であって、ここにきてバーチャルイメージを全廃棄すれば悲しい現実しか残らないから、引くに引けない状況になっている。

ただ一方で、そうした「バーチャルてんこ盛り状況」とは一線を画した世界もある。そこにどうやってたどり着けるか、考えたい。

Powered by
Movable Type 3.33-ja

track feed