うちの庭は雑草を抜かず、ある程度の高さになったら「切る」ことにしている。トカゲも元気に走ってるし、たぶん庭に生きるいろんな生き物にとっては生きやすい環境だと思う。
その中にある小さな畑も、雑草は伸びたら切って、有機マルチとして活用している。有機マルチを敷き詰めると、雑草はあまり生えてこない。
んで、うちの畑にはどうやら害虫が少ないらしい。
ぼくの実家では庭で「普通に」畑をやっている。草は見つけ次第に抜き、水は毎日撒き、農薬もよく散布しているらしいが、うちの畑を見て、「シソが何故あんなに虫に食われないのか不思議だ」と言っていたらしい。
うちのシソは大半が去年落ちた種から勝手に生えてきたもので、あちこちにこんもり茂っているが、確かに、ほとんど虫に食われていない。
というか、ありがちなアブラムシも含め、うちの農作物はあまり虫に食われたりしていない。
農薬はほとんど使っていない。
(テントウムシダマシだけは別。あれは大量発生して、手作業で潰した)
軒先にはアシナガバチもいるし、草を抜かないことでいろんな生き物が暮らしている。有機マルチどけるとそこにもいろいろいるし。たぶん、そういう環境がいいんじゃないかと思う。確認してないけど。
で思うのは、「普通の」農作業って何だろうか。たとえば昭和の戦前期とか、どういう農作業が普通だっただろう。畑の草を根こそぎ抜くのって、普通だっただろうか。実家の農作業をみてると、どうも戦後高度経済成長期の、画一的な工業生産チックな思想がダブる。(目の前だけの)効率性を最優先に、作物以外の植物をすべて抜き、よく耕し、肥料を与え、水を撒き、単位面積最大限の収穫を得る、そんな感じの。