経済産業研究所・岩本晃一氏の指摘が興味深い。それによれば、日本人の労働生産性の低さは世界的に有名で、「ものづくり」の分野でもビリに近い。いっぽう、ドイツは日本に比べて労働時間は2/3、時間当たり賃金は1.5倍、製造業の生産性も1.5倍。ドイツ人は残業しないでさっさと帰り、戸外のレストランでおしゃべりに興じているにもかかわらず「独り勝ち」と言われるほどに経済が強力、とのことだ。
岩本氏はその違いの理由を、いまだに科学的に証明できていないというのだが、とりあえず、のべつまくなしに働くことは、成果を生むには逆効果といえるか。