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ライブ中継のシステム構成

Windows Mediaを使ったライブ中継のシステム構成について説明しています。サーバーは、オンデマンド動画の送出も兼ねています。(初版日:2003年05月20日、改訂日:2005年6月23日)

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どこでもPCテーブル1号略して「どこピー1号」

ハンドルテーブル

ハンドルテーブル。手で持っている部分を胸にくくりつける。

スタンドアローンで「どこでもライブ中継」をするためには、ハンディカムとパソコンを同時に操作しながらも、歩き回れなければなりません。そのために、PCを胸元に固定できるPCテーブルを自作しました。クルマのハンドルに固定するPCテーブル「ハンドルテーブル」(サンピット株式会社)を流用。これをベルトで胸にくくりつけ、この胸ベルトを肩からのベルトで吊ってテーブルの高さを固定。さらにワイヤー部にショルダーバッグのストラップをつけ、これを前方から首にかけてテーブルを固定。

さらに、屋外でパソコンを使うには、直射日光をさえぎる必要があります。天気のよい昼間など、太陽の下ではパソコンの画面はさっぱり見えないからです。PC用バッグをベースに、上と左右のカバーを加え、これをテーブルに載せます。これは砂ぼこり等からPCを保護する目的もあります。

というわけでできあがったのがどこでも歩きながらパソコンが使えるどこでもPCテーブル1号、略して「どこピー1号」です。

デジタルビデオカメラ

SONY DCR-PC101K

これ以上コンパクトにならなくてもいいっすよ。

SONYのハンディカムDCR-PC101Kを使用。USBストリーミング機能のあるコンパクトなDVCといえば、これに限るでしょう。たんに動画を撮るだけならばwebカメラで足りるのですが、同時に音声も録り、なおかつ、ブロードバンド向け動画ファイルの素材も作りたいとなると、ハンディカムでテープを回して収録しつつ、その映像をライブ送出するしかありません。

テープは1本1時間しかもたないので、基本的にライブ中継は1時間をMAXとしています。ま、撮る側も見る側も、それくらいが限度かと。

USBストリーミング

USBストリーミングとは、USB経由で動画をパソコンに取り込む機能。別売のパソコン接続キット(DPCK-US20)についている専用のUSBケーブルでパソコンにつなぎます。

*DPCK-US20はすでに生産中止の模様。

Real Producerと違って、Windows Media エンコーダーはIEEE1394接続をサポートしてるので、わざわざ速度の遅いUSBを使うことはないはずだったのですが、IEEE1394接続だとなぜか音がおかしくなる(人の声が1オクターブくらい低くなる)ことが判明。原因はさっぱりわかりませんが、そんなわけでReal MediaからオサラバしてもUSBストリーミングのお世話になることになりました。

DPCK-US20に付属のUSBケーブルは短いので、ELECOMのUSB-M5BKを購入。片方のコネクタはAタイプオス、ハンディカムとつなぐ方のコネクタはMini−Bオスのタイプです。長さ1.8mあるので、送出担当と撮影担当を分けることができます。

ライブ映像送出用ノートパソコン

IBM ThinkPad i Series s30

外出の友、仕事の相棒。

IBM ThinkPad i Series s30。Win Meで購入したものをWin XP Homeにバージョンアップ。s30はバッテリー駆動時間が長いことを最大の売りにした非常にコンパクトなノートPCで、その点、このライブ中継にはもってこい。標準バッテリーで通常の使用なら5〜6時間、ハイパフォーマンスモードでも2〜3時間はもちます(ライブ映像をエンコード&送出する場合、省電力設定にするとエンコードがうまくいかないし、画面を最高に明るくしないと昼間の屋外では見られないので、つまりは「ライブ中継用」というバッテリーフル稼働モードに設定しています)。

ただ、先日のライブ中継テストでは、2時間しかもちませんでした。標準バッテリーは最大負荷時で3時間52分もつらしいのですが…そろそろヘタってるのかな。純正バッテリを交換、大容量タイプにすれば、たぶん、5.9時間のライブ中継が可能だということになる。これがいちばんいいような気がするが、\22,800はいま出ないので買えないなあ…。(⇒2004年11月12日、大容量タイプに交換

ちなみに消費電力は最大で 56Wらしい。アウトドア用のポータブルバッテリも検討したが、こんなページを見ると、1時間しかもたない可能性あり。…う〜ん。CPUフル稼働時の消費電力はいったいどれくらいだろうか?こんな製品も。う〜ん。よくわからん。こっちのがわかりやすいかな。また、ポータブル太陽電池なんて選択肢も、いずれはあるだろうが…。

また、PCのスペックですが、Windows Media エンコーダ 7.1についてのこちらのページには 「オーディオおよびビデオをリアルタイムでエンコードする際に最大のパフォーマンスを得るための推奨要件は、IntelR Pentium PIII 700 Xeon 以上のプロセッサ、128MB の RAM、および Microsoft WindowsR 2000 です。これ以下の仕様のシステムでもエンコーダは動作しますが、パフォーマンスと品質が低下します。」とあります。げっ、s30はPenV600。

しかし、Windows Media エンコーダ 9 シリーズになるとこちらのページをには…
「28.8 Kbps と 56 Kbps モデム向けにオーディオおよびビデオ ファイルを取り込みブロードキャスト配信するには (Windows Media Audio 9 と Windows Media Video 7 コーデックを使用)、300 MHz のプロセッサと 64MB の メモリ が最小構成となります。配信対象が中帯域幅 (100 Kbps から 500 Kbps) の場合、866 MHz またはそれ以上のプロセッサ、Windows XP、256 MB の RAM が推奨構成です。」
「28.8 Kbps と 56 Kbps モデム向けにオーディオおよびビデオ ファイルを取り込みブロードキャスト配信するには (Windows Media Audio / Video 9 シリーズ コーデックを使用)、1.5 GHz のプロセッサと 64MB の メモリ が最小構成となります。配信対象が中帯域幅 (100 Kbps から 500 Kbps) の場合、1 GHz またはそれ以上のデュアル プロセッサ、Windows XP、256 MB の メモリ が推奨構成です。」
…う〜ん、 Video 9 シリーズ コーデックを使用しなければいいのか。

ま、現状はPenV600でWindows Media エンコーダ 7.1を使ってます。とりあえずなんとかなってます。

Windows Media エンコーダ 7.1

以下のプロファイルをデフォルトとしています。
メディアビットレート17kbps、実効ビットレート21kbps。
オーディオcodec Windows Media Audio V8、形式8kbps 8kHz、mono
ビデオcodec Windows Media Video V7、ビデオサイズ160×120
フレームレート 15fps
キーフレームの間隔 8秒
画像品質 0

こちらのページに複数プロファイルの動画サンプル掲載しました)

PHS

NEC AH-N401C

アンテナが動きやすいのがちょっとネック。気をつけないと。

ドコモは通話エリアが非常に狭いので、DDIポケットにしています。携帯よりもエリアは限られますが、海水浴場や行楽地など、DDIは人が集まりそうな場所はかなり網羅しているので、かなり実用に耐えます。わたしの自宅も、ドコモは入りませんがDDIは入ります。なにしろ「どこでもライブ中継」なんで、わりとどこでもできないと困ります。

DDIポケットのデータ通信というと128kパケットですが、スピードテストをしてみると、上りが細いばかりか、ライブ映像送出にほとんど失敗します。送受信されるデータの大きさに応じて64kPIAFS(ベストエフォート方式)と32kパケット方式を自動的に切り替える「フレックスチェンジ方式」は、上りスピードは128kよりも安定しており、40〜50kは出るのですが、ライブ映像送出に失敗する確率がかなりあります。

結局、64k PIAFSでつないでます。面白いのは、音声通話用端末とカード端末の違いです。音声通話用端末のほうが上りスピードが圧倒的に速いのですが(60〜80k。いっぽうのカード端末は56kあたりが最高で、17〜18kのこともある)、いざライブ映像送出をしてみると、音声通話用端末は上りスピードほど高いレートでは送れず、むしろ、20〜30k程度のレートでも失敗することがあるのに、カード端末では安定して送出できるのです。

いまのところは、カード端末で64kPIAFSがベストと考えてます。

PHS研究のページに、DDIポケットの回答を掲載してます。まだまだ研究の余地あり?)

カード端末には、AH-N401Cを使ってます。

なお、FOMAが384kで送信できれば即、乗りかえたいところですが、384k送信可能な端末は現在売っていない模様。送信64kならエリアの広いPHSのがいいです。(訂正*FOMAでテストを行いました。同じ64kでありながら、PHSの倍のビットレートで映像送出が可能なことがわかりました。くわしくはこちらを)

ダイナミックDNS

Windows Media エンコーダ 7.1は、Real Producerがサーバーのアドレスを指定してやり、そこに向けて映像を送り出していく、いわば「PUT」であるのに対し、Windows Media サーバーにエンコーダのアドレスを指定してやり、クライアントの受信要求に応じて映像を取りに行く、いわば「PULL」方式です(9 シリーズはPUTもできるようになりました)。

PHSでつなぐと毎回アドレスが変わってしまうので、ダイナミックDNSを使うことにしました。miniDNSを利用、回線をつなぐたびにDiCEを立ち上げてIPアドレスの更新をしています。(⇒2005年4月20日にVALUE DOMAINのダイナミックDNSサービスに変更)

ExpoWebTVの配信サーバー

「配信サーバー1」は最大100Mbpsの光回線に接続されており、最大で5000ストリームに同時配信可能です(あくまで理論上の数値ですが)。なお、こちらのサーバーからの配信は、2005年日本国際博覧会(愛知万博)を支援するために設立されたNPO法人ExpoWebTVの協力によるものです。

DELL OptiPlex GX110

自宅に設置されたWindows Media サーバー…といえば聞こえはいいが、よーするにただのパソコン。子どもの遊ぶエリアの一角にあり、あたりはおもちゃで散らかっている。

自宅のWindows Media サーバー用パソコン

以前は高嶺の花だとばかり思っていたサーバーPCですが、ヤフオクでWindowsNT Server Version4.0 CDキー付きを\3,000で落札、また、コンピューターのおっと2号店でDELLのOptiPlex GX110(PV800)を\25,800で購入。いや〜いい世の中になったもんですねえ〜。けっこう苦労しながらNT Serverをインストール、Windows Media サービス 4.1 for Windows NT 4.0をインストール。できた。

自宅のADSL環境

YahooBBの8M。電話局から近いため、下り5〜6MBと比較的高速です。上りも700k位は出ています。ルーター経由でつなげていますので、必要なポートを空けています。いずれ光回線にサーバーをつなぐつもりですが、現状でも30人くらいは同時接続可能なはずです。

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