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いよいよ車検ライン

いよいよ本番!の車検ラインです。以前は業者ばかりで肩身が狭かったのですが、最近ではどー見てもユーザー車検って風情の方も増え、わりと気が楽です。

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ライン入り口

ライン入り口に並び、概観検査を受ける

前のクルマに続き、エンジンをかけ、ドアガラスを全開に下ろして待ちましょう。検査官がなにやらひょろ長いハンマー状のものを持って歩いてきます。何のアクションもないユーザー車検初心者には、「?」という表情を浮かべ、次にうんざりした表情をあからさまに浮かべる検査官もいます。ユーザー車検は、歓迎されていません。業者はたいてい、先にヘッドライトをつけています。でも私はそれをやったことがありません。初心者面をしてたほうが、親切に教えてくれたりして都合がいいからです。「初めてなんですけど、お願いしま〜す」と下手に出ましょう。←だからいまはもっと親切だって。(2003年2月)

(第1ブロック)外観検査

まずはライン前の検査です。「ライトつけて」「ハイビームにして」「ホーン鳴らして」「右ウィンカーつけて」「左ウィンカー」「ポジションライトつけて…消して」「ブレーキ踏んで…放して」「「ギヤをバックに入れて…戻して」「ハザードつけて」…の順だったかな、よく覚えてないや。プロ相手にはこんなこといちいち言ったりしないのですが、検査官は前方の運転席側から、クルマのまわりを時計と反対回りに回ってライト類等を点検します。その後、現在ではどうやらエンジンを切って書類を持って外に出るらしいです。検査官は書類一式をざっと見て、車内もなにやらチェックします。ドアのガラスを閉めろとも言われました。それからボンネットを開けます。検査官は車台番号を確認したのちに、書類を返してくれます(※うちのドミンゴは車台番号もエンジンも変わったところあるので、ちょっと違うのですが)。親切な検査官に当たれば、ラインのやり方をていねいに教えてくれます。by 2009-05-11 update

(第2ブロック)ブレーキなどの検査

スピードメーターのテスト中

これは四輪いっぺんに載せられるタイプので、スピードメータのテスト中。

いよいよラインに突入です。ラインの機器類は陸運局によって若干の差があるハズですが、私が行っている大宮の場合で説明します。ブロックの構成はどこも同じハズです。

最初のブロックは、サイドスリップ、ブレーキ、スピードメーターのテスト。
これはFR車がベースになっていますので、FF車や4WDの場合には、あらかじめボタンを押さなければいけません。ブロックの手前右に申告ボタンがあります。詳しくは、事前に検査官に聞きましょう。FR車で説明します。

いちばん手前、ただの鉄板に見えるのが、サイドスリップテスターです。ハンドルをまっすぐにして、ゆっくりと、鉄板の上を通過します。ブロックの向こうの掲示板(表示器、と言うらしい)を見ると、サイドスリップのところに合格の「○」印が光るハズです。

鉄板のすぐ向こうの床に、2コでワンセットのローラー状のものが2組。手前のものがブレーキで、その向こうのがスピートメーターです。まず手前にある2つのローラーの間にフロントタイヤを止め、ブレーキペダルから足を放します。つい、いつもの習慣でサイドブレーキを引きそうになりますが、サイドブレーキを引いてはいけません。目の前の掲示板が指示します。その通りに操作します。「ブレーキをふむ」の文字が光ったら、思い切りブレーキを踏みます。合格の「○」印が光ります。次にクルマを前に動かし、同じローラーにリアタイヤを乗せ、さっきと同じことをします。

ふたたびクルマを前に動かし、今度はその前のローラーにリアタイヤを乗せます。やはりブレーキは解除したままです。天井からぶら下がっているボタンを右手に持ち、クルマを発進させます。とはいっても駆動輪がローラーに乗っているので、クルマは進みません。ただリアタイヤがローラーの上を回っています。スピードメーターをにらみながらシフトアップしてスピードを上げていき、時速40キロに達したところでボタンを押します。合格の「○」印が光ります。これで最初のブロックは終わりです。

印字器

これに検査票を突っ込む。

クルマから下りて、横にあるタイムカードのような機械(検査記録器、というらしい)に検査票を挿入します。検査票の向きに気をつけましょう。「ガッチャン」と音がして、検査票に合格の印がつきます。ふたたびクルマに乗り、次のブロックに進みましょう。

*2003年2月に車検を通したときは、「新・車検ライン」で説明されているようなやつで、光軸もここで検査。だから第三ブロックはプローブだけでヒマ。(2003年2月)

(第3ブロック)ヘッドライト・排ガスの検査

次はライトの光軸と、プローブの検査です。プローブとは、排ガスの検査のことです。ディーゼル車は不要。やはり目の前の掲示板の指示にしたがって定位置にクルマをとめ、(位置が正しくない時には「前に進め」だの「後ろに下がれ」だのという指示が表示されるハズです)ヘッドライトをハイビームにします。すると横から検査機械がするすると出てきたりして、勝手に光軸の検査を始めます。その間、クルマからおります。そばに置いてあるプローブの棒を手に取ります。プローブの棒は細長くて、ホースの先についています。形状はコイン洗車場の放水ノズルをまっすぐにしたようなものです。それをマフラーの中に突っ込みます。あまり突っ込みすぎないよう。入口あたりにプローブの先端を置いておくのがコツでしょうか(ホントのところは知りません)。

電光掲示板

ラインは基本的にセルフサービス。頭上の電光掲示板を見ながら、自分で検査を進める。

しばらくすると合格の「○」印が光ります。そのころには光軸の検査も終わっているはずです。プローブをもとの場所に置き、さきほどのブロックと同じように検査票に合格印を押して、いよいよ最終ブロックです。

(第4ブロック)下回り検査

最終ブロックもやはり、掲示板の指示通りにクルマをとめます。「ハンドルから手を放す」だの「サイドブレーキを引く」だの「ブレーキを踏む」だのといった指示が出ますので、その通りにします。途中、クルマをガタガタと揺すぶられたりもします。下にひそんでいる検査官が、下回りの検査をします。

これで合格の「○」印が光ったら、ラインはおしまいです。いったんラインの外に出てクルマをとめ、やはり検査票に合格印を押します。

第5ブロック

この下に検査官がひそんでいるのだ!

*検査官の潜む下にダルマストーブ発見!JAF MATEもあった!

(2003年2月)

(第5ブロック 総合判定)

ラインの横にブースがありますので、そこに行って、書類を出します。ブースの中のおじさんがハンコを押してくれます。ここで検査はおしまい。合格です。