負け犬としての人生(問題のあるレストラン)
いまフジテレビで放送しているドラマ「問題のあるレストラン」が好きだ。
基本、女性向けのドラマだと思うけど、あれ見てると、つくづく、僕は「負け犬」として生きてきたんだなと思う。この感覚は、勝ち組エリート的な人には、わからないと思う。
男性中心、男性優位の社会や会社のなかで、辛い思いをしている女性たちへの視線があたたかい脚本なんだけど、それが、正社員中心、正社員優位の社会や会社(組織)のなかで、常に下位に位置づけられ、時に不当な扱いを受けてきた僕自身にもぐっとくる。というか、普段はあまりそういう意識はないんだけど、あれを見ると、そういう自分の立ち位置を再確認してしまう。
でも僕は、自分のそういう立ち位置が嫌いではない。組織人ではないし、組織人にはなれないし、組織人になろうとも思わない。僕は僕としてやってきたし、これからもやっていくし、くたばるまでそうであろうと思っているから、彼らを羨ましいとは思わない。
ただ、時に、僕のような立場の人間を、あたかも単なる駒か歯車かのようにあらかじめ規定し、となると「あいつは○○のくせに生意気だ」と思い、潰しにかかる向きもいるから、それには腹が立つ。
劣等感と裏腹の優越感に浸り、もしくは優越感にすがり、組織的思考にすっかり染まり、虫けらはただ叩き潰せばいいと思い込んでいる。しかし僕は虫けらじゃないし、虫けら扱いされていい人などどこにもいない。それに、そんな彼らの確信など、単なる妄想、幻覚にすぎない。
…話が若干横滑りしてしまった。えーと、そういう人ばかりではないというか、僕が知っている、ほぼ大半の組織人はそうした属性をもっておらず、むしろ、きわめて健全、正常な人ばかりだということはお断りしておきます。