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2010年12月 アーカイブ

2010年12月13日

低収入なら結婚して子どもを産むのが合理的な選択。

「低収入だから結婚しない、子どもを産まない」というロジックがいつどこから生まれたのだろうか。たぶん行政側から、少子化対策研究的なところでだと思うけど、いまや「結婚しない、子どもを産まない」本人たちのエキスキューズに使われるフレーズ化してる気がする。

ほんとにそうか?だとしたら世界的な結婚出産をどう説明するんだ。

かりに、非婚者や子どものいない夫婦を分析したら低収入だった、としても。
逆に、結婚しないから低収入、子どもを産まないから低収入、というロジックの可能性はないのだろうか。
…このあたりちゃんと数字を見たわけではないから何ともいえないけど、これはあくまで仮説として。

結婚しない、子どもを産まない理由は別にあるだろうと思う。親、もしくは社会(制度)に対する甘え。自律的に、つまり親や社会(福利厚生的な公共サービス)に過度に依存することなく立って生きていこうと思ったら、親元を出て、結婚をして、子どもを産むのが合理的選択だろうと思う。

貧乏人が合理的選択をすることなく結婚しない・子どもを産まないという「現状維持」を続けるのは何故なのか。誰かに依存するという状態がそんなに居心地がいいのだろうか。

老後の面倒は誰が見てくれるのか。誰かが何とかしてくれると思えば、現状のままずるずる生きていく。結婚や出産をしていなかったら、その「誰か」は、親か兄弟か、もしくは行政しかいない。

シングルは高コストな生活だ。

日本経済は家族を分解し(大家族→核家族→シングル)、家族が内包していたものを外部サービス化(=有料化)させることで内需拡大をしてきた(←かつての月刊アクロス的な分析)。逆に家族が増えるほど、家族1人あたりのコストは下がっていく。だから、貧しかったら大家族を構成するのがいちばん合理的で安全。

…というのは、ぼくのような貧乏人の論理。逆に、高収入だから結婚しない、子どもを産まないという生き方もありえるだろうと思う。潤沢な収入があれば、いろいろなことを外部サービス化して老後まで生きていけるから。

2010年12月23日

アートとコミュニティビジネス

アートとビジネス」を読んで考えたこと。文章整えてませんけど。

AKBも嵐も支えているのはファンというコミュニティ。コミュニティはデフレの影響を受けないどころかいくらでも金をつぎ込む。現代は、普段の買い物スーパーのような「安ければいいよ」的な仁義なきグローバル激安ビジネスと、それと対極のコミュニティビジネスに大別。安定した収入を得るにはコミュニティビジネス。
(フリーランスが仕事を得ているのも、たいてい知り合いの輪からだから、コミュニティビジネスといえる。信頼第一!)

アートに関していうと、ぼくは(ぼくらは?)小さなパトロンになりたい。展示会に行き、作品を見る。いいなあと思う。ちょっとした品でも6万円とかすると、もう手が出ない。やはり1万円オーバーにはなかなか。でも、作家に対してリスペクトというか、応援したいと思うので、目録や写真集、ポストカードなんかを買ったりする。でもほんとは「寄付」でもいいんだ。

若い登山家で、セルフ撮影した映像を流している人がいる。誰だっけ、こないだテレビに出てた。たぶんあれも営業の一環というか、応援してくれるコミュニティ、資金提供してくれるコミュニティのためにだと思うんだけど。あんな感じ、アーティストも制作過程含めて映像撮って、DVD作ってそれを売ればいい。赤い羽根募金の赤い羽根のかわりに、DVD。ファンはDVDを買うことでアーティストを応援する。映像がおまけでついてくる、って感じ。

音楽でのライブにあたるのがアーティストの作品。音楽でのCD販売にあたるものが、作品にまつわる何らかのデジタルデータ販売。デジタルデータなら売れば売るほど儲かる。DVDは原価限りなくタダに近いし。
いっぽう作品自体はレンタルで稼ぐ。盆栽なんかは飲食店などに月ぎめでレンタルで出しているし。需要はあるのでは。

そういえばパリダカにカミオン参加の菅原さんがいっとき似たようなことをしていた。1口いくらの個人協賛を募って、個人名をトラックに入れて、あとで走行映像のDVDを送ってくれた。ビジネスとしてはもしかしたらうまくいかなかったのかもしれないけど、たとえばそんな感じ。

たぶん、アーティストに限らず、どうやって何かをビジネスに乗せるか、いろんなトライが各方面で試みられているのだと思う。

で、これに関してぼくのツイートは↓。

作品そのものではなく、作品を鑑賞する体験をデジタルデータ化して複製販売してはどうでしょうか。早い話がDVD化ということですが。 RT @s_mikamin: アーティストが金のこと考えるなって言われそうだけど、ちょこっと書いてみた。 http://ow.ly/3sUPr
posted at 22:22:56
音楽ならCDを買うことで応援できますが、アーティストの貧乏なファンとしては、目録を買ったりポストカードを買う以外に、もっと応援する手段があるといいのです。.@s_mikamin
posted at 00:38:59

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