Twitterについての若干の危惧。
Twitterは輿論か世論か。
少なくとも日本国内ではいまのところTwitterユーザーは限定的。一部の人しか使っていない状況から、輿論的空間と見ることができるかもしれません。
だけど、これがもし仮にひろく一般大衆のツールとして普及したらどうなるでしょうか。
Twitterは熟慮の末に紡ぎ出される責任ある理性的意見というよりはむしろ、反射的かつ情緒的なつぶやき(ホンネ)に向いたツールですから、本質的には世論的空間でしょう。
と考えると、Twitterの大衆化によって、「無責任かつ無軌道な煽動ツール」に変貌してしまう可能性があります(←いまはそうじゃないという仮定での表現)。その意味では、Twitterは危険性を秘めたツールであるかもしれません。と、自戒をこめて書き記しておきます。
もちろん、そうならないほうがいいに決まってますが。
なお、輿論と世論についてですが、『輿論と世論』を読むと、
・世論とは世上の雰囲気、責任ある輿論とは異なるもの
・輿論=意見、世論=感情
・輿論=理性的討議を中核とする市民的公共圏、世論=街頭での情緒的共感から生れる大衆的公共圏
…等と説明されています。